採った! 食った! 飲んだ! -蝶屋天国-

マレーシア ランカウイ島見聞録


 この記事は、よい子の蟲だより№202(2005年1月15日)に掲載されたものを、一部加筆修正してアップしたものです。

※記事中のフライトスケジュールやホテルのルームチャージ等のデータは、すべて当時のものです。


 蟲だよりにも何度となく登場しているランカウイ島は、今やマレーシアでも有数のリゾート地であると同時に、有数の蝶の採集地である。蝶が多いのは勿論のこと、何しろ手軽に行けて食べ物が旨い。私は91年の年末に初めて当地を訪れて以来、魅力にとりつかれて計8回の訪島を数えてしまった。8回といっても諸先輩と比べればほんの駆け出しで、少し前のTSU・I・SOによれば東京の三浦正恒氏は64回も行っているとか。この域に達するとほとんど神がかり的と言うか、「住んだほうが早い」とはもっぱらの評判ではある。

 そんな訳で、私のような者がランカウイ島の蝶について薀蓄(うんちく)をタレると失笑を買うこと請け合いなので、ここでは、回を重ねるごとに否応なく見聞きしてきた現地の諸事情、周辺事情について、ガイドブックに載っていない情報を中心に書き留めてみることにする。

■ ランカウイ島への行き方

 まず手始めに、「手軽に行ける」と言った以上どれくらい手軽に行けるのか紹介してみよう。

 名古屋からだとマレーシア航空(MH)が週3便、水曜、土曜、日曜の午前中にフライトがあり、KL(クアラルンプール)経由でその日の夜に現地に着く。帰りは深夜のフライトで、朝、名古屋に着く。これだと5日間の日程で丸3日間採集ができ、しかも帰ってきた日は1日採集品の整理と休養に当てることができる。

※2013年9月現在、名古屋(中部国際空港)からは、マレーシア航空を始めKL直行便は就航していません。

 

●2004年の「海の日」を利用したスケジュール例

日程 出発

 到着

行程
7月17日(土)  10:00   17:00  MH057便にて名古屋発、KLへ
   20:00    MH1456便にてKL発、ランカウイへ
     20:55

 ランカウイ着。着後ホテルへ

7月18日(日)      現地にて採集(3日間)
7月19日(月祝)    

7月20日(火)

   
   21:30  22:30  MH1471便にてランカウイ発、KLへ

7月21日(水)

 01:30  

 MH056便にてKL発、名古屋へ

 

   08:50   名古屋着。帰宅後は採集品の整理と休養

 

 これだと、ユータリアを始めとするタテハの最盛期(後述)に、夏期休暇を2日取るだけで丸3日間採集を楽しめる。さらに、大阪なら関空から週4便飛んでいるし、何と成田からは週14便(毎日2便)飛んでいる。「住めば都」ならぬ「住むべきは都」と言ったところか。

 ところで、気になるお値段の方は(TVショッピングじゃないって)、エアオンリーで、オフシーズン往復6万円台、正月休みやG.Wの一番高い時で2倍に跳ね上がる。上記の日程だと多分8万円前後で行けると思う。

■ ホテル事情

 ものぐさの私にしては珍しく、過去8回中7回違うホテルに泊まっている。

  ホテル名

 1泊

 料金

寸評
ホテル・ランカウイ

1,000円-2,000円

いわゆる「旅社」。同じ安宿でもタイのゲストハウスと比べると割高。

ナゴヤ・シティ・ホテル

☆☆

3,000円-4,000円

日本人が経営する中級ホテル。フロントに名古屋城や英傑行列のパネルが飾ってある。国内旅行者や修学旅行生で混み合う。クア・タウンの街はずれ。

 

ランカウイ・ホリデイ・ヴィラ・ビーチ・リゾート

☆☆☆☆

8,000円- 12,000円 どのポイントからも遠く、街からも遠い。ツアーに組み込まれていたので仕方なかったが、個人なら使わない。

ホテル・グランド・コンチネンタル

☆☆☆

4,000円-5,000円

リーズナブルな中級ホテル。②のすぐそばで、クアの中心まで歩くには遠いがショッピングセンターは近くて便利。

パノラマ・ランカウイ・カントリー・リゾート

☆☆☆

?円 ルブック・スミランまで歩いて行ける点を除いて全てに最悪。タクシーはいない、食べるものはない、客もいない、つぶれないのが不思議。

シェラトン・ランカウイ・ビーチ・リゾート

☆☆☆☆☆

11,000 円- 敷地が広大で、フロントへ行くだけでひと苦労。食事が不味いので、わざわざタクシーで片道30分のクアまで出かけた。テラガ・トゥジューに近い。

ザ・シティーベイ・ビュー・ホテル

☆☆☆☆

5,000円-7,500円 クアの街の中心に近く立地は最高。ひときわ目を引く高層で外観は立派だが内部は所詮中級ホテル。宮本さんという日本人スタッフがいる。

 上記のうち、①②⑤を除きJHCで電話一本(フリーダイヤル)で予約できる。

◆JHC個人旅行用ホテルクーポン

 東京 電話0120-489010

 大阪 電話0120-505489

 

 とあるカクテルブックに、「シェラトン・ランカウイのバーのピニャ・カラーダは最高」とあったので楽しみにして行ったが、自分で作るのと大差なかった(オッホン)。

ランカウイ島概念図。
ランカウイ島概念図。

■ 島内での交通手段

 タクシーを1日チャーターすると、相場150から200リンギくらい(1リンギ≒30円)。別にチャーターしなくても、帰りは何時と言えば必ず迎えに来る。これならクア⇔ルブック・スミラン30リンギ、クア⇔テラガ・トゥジュー60リンギといったところ。ワンボックス・タイプのタクシーも多く、グループの場合には好都合だ。

 レンタカーも、到着時に空港で手続きして帰りは空港乗り捨て可のものなどは至極便利だが、万一の事故や故障のことを考えるとタクシーの方が安心である。

 なお、島内交通は日本と同じ左側通行。レンタカーを借りる時には、いちおう国際免許が必要ということになっているらしい。また、島内には1か所だけラウンド・アバウト(いわゆるロータリー)があるのだが、ラウンド内は時計回り、優先順位はこれからラウンド内に進入しようとする車に対し、既にラウンド内にいる車が優先となる。

■ ランカウイ島の気候

 ケッペンの気候区分(いきなり懐かしいねぇ)によれば、Am(熱帯モンスーン)気候に属する。人により言い方が違うが、雨季は7月頃から10月いっぱい、それ以外が乾季と私は理解している。2月が乾季のピークのようで、森は赤く枯れているらしい。

 私自身は年末年始に5回、7月に2回、11月に1回行っているが、年末年始の頃はキララやアロパラなどのシジミが比較的面白く、雨季の初めの7月は何と言ってもユータリアなどのタテハが断然良い。11月は雨季明けを狙って行ったのだが、この時は未だ雨季が明け切っておらず、多少天気が悪くても飛ぶセセリやマダラなどの雑蝶が好調なだけでパッとしなかった。

 とはいえ季節は年により前後するし、年ごとの発生の消長も激しいようで、そのうえ最近は地球規模の異常気象も手伝って、当たるかどうかは行ってみなければ分からない。結局は日頃の心掛け次第、ということだろうか。

■ ランカウイ島の食事事情

 マレーシアは多民族国家で、主にマレー系、中国系、インド系の人々が暮らしており、それぞれに食事にも特色がある。と言うよりも、それぞれに全然違うものを食べている、と思った方が理解しやすい。またランカウイ島はタイ国境に近く、タイ・フードの看板もあちこちで見かける。

 さて、ここで問題なのは、マレー系の人々は敬虔なイスラム教徒で飲酒はご法度のため、マレー系レストランではアルコール類を一切置いていないという驚愕の事実である。昼間の採集でしっかり汗をかいて喉はカラカラなのに、美味しい料理を前にビールがない、という生き地獄のような体験をすることになる。

 そこで、アッラーの神をも恐れない我々日本人にお薦めなのが、中国系シーフード・レストランだ。土地柄、魚介類は当然新鮮で美味しくしかも安く、要は中華料理なので日本人の口にも合うし、ビールにもよく合う。いつも雅恵が一緒について行くのは実はこれが(これだけが)楽しみのようだ。クアの街にはシーフード・レストランが沢山あるので、毎晩違う店に入って食べ比べたりするのも楽しい。

クアタウン概念図。
クアタウン概念図。

 ところで、ランカウイ島は観光客誘致のため島内タックス・フリー政策が敷かれており、一切の間接税が免除されている。つまり島じゅう免税店のようなもので、レストランでビールを注文しても缶ビールがコーラと同じ2.25リンギ(約70円)という安さだ。

 昼間いい汗をいっぱいかいて、いい蝶をいっぱい採り、シャワーを浴びてサパリした後は、心地よい夜風を受けながらオープン・レストランで美味しいシー・フードを食べ、ビールを飲む。これぞまさに蝶屋の極楽(アル中の極楽)。そして、そこには最愛の妻がいる。これぞ絵に描いたような人生の幸せ(ヨイショ、ヨイショ)。


< シーフードお薦めメニュー ベスト5 >

1位 Sweet & Sour Prawn

 酢豚のエビ版。ブラックタイガーだって、新鮮なら文句なく旨い。ちなみに酢豚は Sweet & Sour Pork

2位 Steamd Fish with Soya Sauce

 ソイヤ・ソースは大豆のソース。「新鮮蒸し魚のマレー風 味噌仕立て」といったところ。

3位 Steamd Fish Thai Style

 流行りの新メニューなのか、店によりスタイルは様々。第一海鮮は◎。ピリ辛スパイシー。

4位 Butter Prawn

 大エビの唐揚げマレー風。あっさり風味でクセがなく、日本人好み。

5位 Deep Fried Fish with Brack Beans Sauce

 美味しい店では骨まで柔らかくてバリバリと食べられる。デープ・フライドは店によって当たり外れがあるのが難点。

番外 Kang Kong with Garlic

 日本でも最近よくみる「中華風青菜炒め」。シーフードばかりにうつつをぬかして、野菜不足にならないように。カン・コンは空芯菜。

 

   「露天海鮮」の伝票

1 400g Steamd Fish Thai Style

                                    RM24.00

2 B-P Prawn (S)                18.00 

3 Kew Lan ???                     9.00

4 Streamed Rice 2               2.00 

5 Drink                                4.50

6 Towel 2                            1.00

                            TOTAL   58.50

訳すと

1 タイ風蒸し魚(400グラム)24.00

2 大エビ黒胡椒炒め(小)     18.00

3 カイラン(中国野菜)炒め    9.00

4 白飯 2                               2.00

5 ビール 2                            4.50 

6 おしぼり 2                         1.00

            計    58.50

            (約1,800円)

 

 この日(2003年12月30日)は最終日で、この後すぐの便で帰らなければならなかったので、多少軽めの食事だったと思う。いつも私たち夫婦のパターンでは、シーフード2品と野菜1品をベースに、白飯の代わりに炒飯だったり、麺を追加したり(ただし、ラーメン類は旨くない)、ビールが3だったり、食後にジュースや中国茶でゆっくりくつろいだり、といったところでせいぜい70リンギ前後。フカヒレとか特別なものを註文しないかぎり、苦しいぐらい食っても浴びるほど飲んでも、2人で100リンギを超えることはなかなか難しい。ちなみに1リンギ≒30円。100リンギでも3千円である。

 ところで蛇足ながら、上記「露天海鮮」のタイ風蒸し魚はハズレであった。


■ 採集ポイント

 これを書かないと「虫の原稿」にならないが、冒頭触れたように、はなっからあまり書く気がない。というか書く力量がないので、ポイントマップのようなものは省略して、周辺事情的なことを中心に書き留めたい。

1. ルブック・スミラン (Lubuk Semilang)

 「ルブック・スミランに始まりルブック・スミランに終わる」のがランカウイの採集だと言った人がいる。最近は随分開発されてしまったが、それでも「腐ってもルブック・スミラン」と言った人もいる。

 私自身はもう何年も行っておらず最近の様子は分からないが、入口付近はすっかり開けて公園のようになってしまい、さらに奥の方まで道路が造成されているらしい。しかし、当地はラヤ山の山麓に位置し山全体としては鬱蒼としたジャングルが保存されており、まだまだポイントとして有望であることは間違いない。

 ただし、休日は地元の家族連れなどで大変賑わうので避けた方がよい。また、年々採集者が多くなり、年末年始などは日本人採集者で溢れ返っていたりして、思わず「ここはどこ? 私は…」と叫びたくなる。

2. ラヤ山 (Gunung Raya)

 島の最高峰(880.9m)であるラヤ山は10年ほど前に山頂まで立派な道路が完成し、しばらくは素晴しい採集地だったようだが、山頂広場にテレコムの施設が建って立ち入れなくなってからは、適当なキャッチング・ポイントがなくなってしまった。

 しかし、数年前に山頂の少し下から山麓のルブック・スミランまで遊歩道が整備されたので、こちらは狙い目と思う。もちろんルブック・スミランから登ることも可能だろうが、コンクリートの急な階段が延々続いており、これを山頂まで登ると現地に確実に墓標が建つので、普通は下りに使うべきだ。上までタクシーで入って、夕方ルブック・スミランへ迎に来させるのが正解と思われる。私はまだ未経験だが、実際にこれに挑戦した人の話によると、

(1) かなり距離があるように思うが、下りは意外に時間がかからず、1日の採集コースとしては十分に余裕がある。ただし、急な階段を下り続けるので足が疲れる。

(2) 階段上では走れないし、それどころか足元に気を取られていると見失うわ振り逃がすわで、結構採りにくい。

(3) ラヤ山は山頂付近に雲がかかりやすく、途中雨宿りする場所もないので十分に天気を見極めて行くべきである。

とのこと。いずれにしても単独行は避けるべきだ。

3. キサップ (Kisap)

 ラヤ山東麓のキサップ村にインド人集落があり、ここへ通ずる地道沿いがキララシジミなどのポイントとして知られる。比較的最近知られたポイントだが、既に大勢の採集者が入っている。

4. ドゥリアン・ペランギンの滝 (Durian Perangin Waterfall)

 ラヤ山の北東に位置する滝で、滝そのものは健在だが直下まで大規模に開発されてしまい、採集ポイントとしてはほぼ壊滅的と言える。そのうえエコツアーがやって来て、これに遭遇すると、島全体が保護区だの政府により保護されているだのと根も葉もない理由で注意を受ける。さらに、ツアー客が帰ってガイド一人になると、やおら因縁をつけて金をせびってくるという悪質さで、気分が悪いので近寄らない方がよい。

5. カンポン・サイナハール (Kampong Sydnaher)

 ラヤ山南麓のサイナハール集落から射撃場へ抜ける途中、なんの変哲もないジャングルの縁にリブナチビキララやヤソダユメドリキララのポイントがある。知っていないと絶対通り過ぎてしまいそうな場所で(私は知っていても通り過ぎてしまった)、見つけた人は天才だと思う。

6. テラガ・トゥジュー (Telaga Tujuh)

 ルブック・スミランに次ぐ有名ポイント。ここは以前とさほど様子は変わっていないが、観光客は確実に増えた。滝まで急な登りの遊歩道が続いており、この遊歩道沿いが一般的な採集ポイントだが、ここで採集していたのでは観光客が多くてまともな採集はできないと思った方がよい。さらに、最近は野生のカニクイザルの群れが餌付けされていて、不用意に荷物を下ろしておくと持っていかれる心配が大いにある。

7. ダタイ方面 (Datai)

 海の近くまで急峻な山が迫り、島内で一番よくジャングルが残されている。古くからのゴルフ場や高級ホテルもあって道路はよく整備されているが、ジャングルに入る適当な道がなかなか見つからない。仕方なくホテルの近くの路上で採集していたところ、付近一帯はホテルの敷地内であるとして注意を受けた。また、1か所採集に適した良い林道があるのだが、ここではホテルが主催してるらしいエコツアーと時々出会い、同じ理由で注意を受けることがあると聞く。

 ならばいっそのこと、件(くだん)のホテルに宿泊してゲストになれば文句ないだろうと思うわけだが、

「ザ・ダタイ・ランカウイ ☆☆☆☆☆ 1泊37,300円より」

目から火が出る。隣にある系列ホテルだと、

「ジ・アンダマン ☆☆☆☆☆ 1泊18,800円より」

これだって、目から火は出なくとも涙は出そうだ。なお、以前、ジ・アンダマンのスタッフの一人に地元マレーシアの蝶屋がいた。

■ 採集品リスト

 私自身これまで8回行ったうち、7回目までの記録をリストのまとめてあるので最後に添付する。興味のある方はご覧いただきたい。どんなものが採れているかの参考ぐらいにはなると思う。1-4回目をリスト(1)に、5-7回目をリスト(2)にまとめてある。

※採集品リストの添付は省略します。

 98年はタテハの当たり年だったようで、7月末に訪れた時にはユータリアを中心に抱腹絶倒の大成果となった。特に最終日(1998年8月1日)にはトラップに各種イナズマが大挙して飛来し、モニナやテウタ等の普通種イナズマはまさに掃いて捨てるほど。そこらじゅう鈴なり状態となった。最珍品イナズマのひとつジャタベニボシをこの日1日だけで10♂1♀仕留め(内、雅恵4♂採集)、この日の出来事は、わが家では「ルブック・スミランの奇跡」と呼んで歴史上の出来事と位置付けられている(何のこっちゃ)。

 01年の年末から02年の年始にかけてはアロパラなどのシジミが絶好調で、普段なかなか採れないアラコニア、ウィルデヤナ、エピメテ、フーラ、アブセウス、アンモン等のA級アロパラが連日ホイホイ採れて笑いが止まらなかった。

  8回目(03年末)については記録が未整理のため、いずれかの機会に譲ることとして、リスト(2)までに記録した種以外で、8回目で新たに追加できた種についてのみ付記しておく。

Bassarona recta  レクタイナズマ

 1♂4♀  Kg.Kedah  2003.12.29.30

Caleta roxus      ロクスサカハチシジミ

 1ex.  kg.Kedah  2003.12.29

Discolampa ethion

                      ムラサキサカハチシジミ

 

 1ex.

 

 kg.Kedah

 

 2003.12.29

Jamides pura

                   プーラルリウラナミシジミ

 

 1♂

 

 Kisap

 

 2003.12.29

Arhopala agelastus

             アゲラストゥスムラサキシジミ

 

 2♀

 

 Datai

 

 2003.12.30

Flos fulgida

                フルギダニセムラサキシジミ

 

 2♂1♀

 

 Datai

 

 2003.12.30

Isma iapis  イアピスヒダマリセセリ

 1ex.  Datai  2003.12.30

Baoris oceia  ケタバセセリ

 2ex.  Datai  2003.12.30

Halpe porus ポルスヒメチャバネセセリ

 1ex.  T.T.※  2003.12.28

Celaenorrhinus aurivittatus

 アウリビッタトゥスコモンセセリ

 

 6ex. 

 

 Kg.Kedah

 

 2003.12.29

 ※ T.T.=Telaga Tujuh

 この時は最終日(2003年12月30日)に、最珍品アロパラのひとつアラコニアをこの日1日だけで6ex.仕留め(内、1ex.雅恵採集)、意気揚々と帰国した。それにしても、何回も行っていてもまだまだこんなにも新たに採れるものがあるし、逆に、まだまだ未採集のものも沢山ある。未採集のものの代表としては、

 Graphium empedvana ウグイスタイマイ

 Euthalia eriphylae エリフィラエイナズマ

 Eliotia jalindra ヤリンドラカワセミフタオシジミ

 Neocheritra amrita アムリタスソビキシジミ

 Odina hieroglyphica  ヤマネコセセリ

等々がある。そして、これらを求めてきっと再び私はランカウイ島を訪れるだろう。そこにジャングルがあり、そして蝶がいるかぎり。(あわせて、金と体力と雅恵のご機嫌が続くかぎり。)

(2005年1月15日「よいこの蟲だより」№202より)